パソコンにはIPアドレスという固有の番号のようなものがあり、ネットワーク接続においてとても重要な役割を果たしています。
ですがIPアドレスは変わることがありその理由と変わることのメリットとデメリットをお伝えします。
パソコンのIPアドレスが変わる理由
パソコンをネットワークに接続すると、自動的にIPアドレスが割当たります。
このIPアドレスは特段の設定を行わない限り、接続しているネットワークのルータやサーバにより自動的に割り当てされます。
ルータやサーバには使用できるIPアドレスの範囲が登録されており、同じネットワークで現在使われていない使用可能なIPアドレスをパソコンやその他のデバイスに割当てるようにしてあります。
そのIPアドレスを割り当てる段階で、IPアドレスのリース時間(そのIPアドレスが使用可能な時間でありタイマーのようなもの)が設定されており、この時間を過ぎてしまうとそれまで割当たっていたIPアドレスを一度ルータやサーバに戻す仕組みになっています。
ですが、この段階でもし同じIPアドレスが使用可能であればそのIPアドレスが割当たる可能性もありますし、すでに割り当て済みのIPアドレスとなってしまった場合は別なIPアドレスが割当たるようになっています。
パソコンのIPアドレスが変わるメリットとデメリット
ここではパソコンのIPアドレスが変わるメリットとデメリットを紹介します。
IPアドレスが変わることのメリット
IPアドレスが変わることのメリットとして
- 少ない量のIPアドレスを効率的に使用できる
- セキュリティの面で利点がある
大まかにはこの2つです。
少ない量のIPアドレスを効率的に使用できる
例えばIPアドレスが10個しかない場合は、11台以上のパソコンやデバイスをネットワークへ参加させることはできません。
ですが10個のIPアドレスがあったとしたら、最大10台まではネットワークへ参加させられるということなので、使っていないデバイスの電源を切っておいたり、ネットワークから切断させしておけば同じ場所に15台のデバイスがあったとしても、10台まではネットワークへ参加させることができるわけです。
セキュリティの面で利点がある
IPアドレスが変更になることはセキュリティの面では強みです。
例えばIPアドレス『123.123.123.123』と使用していたとしましょう。
このIPアドレスが攻撃者に知れ渡ってしまい、攻撃の対象になってしまったとします。
ですがIPアドレスが変更になって『123.123.123.124』になってしまい、『123.123.123.123』のIPアドレス現在は使用されていなとなった場合は攻撃者は攻撃を行うことができません。
つまり、攻撃者から見えているIPアドレスは存在しないということになりセキュリティが強くなるのです。
IPアドレスが変わることのデメリット
次にIPアドレスが変わることでのデメリットとしては
- デバイスに接続できなくなってしまう恐れがある
- どのデバイスにどのIPアドレスが割当たっているか分かりづらくなる
こちらも大まかに2つです。
デバイスに接続できなくなってしまう恐れがある
パソコンやそのほかのデバイスはIPアドレスを頼りに通信相手を判別しています。
ですので例えばサーバに接続している最中に、サーバのIPアドレスが変更になってしまうと通信できなくなってしまう恐れがあります。
これを防ぐためにサーバやルータなどのネットワーク機器はIPアドレスを固定に設定して変更されないように設定することでトラブルを防いでいます。
どのデバイスにどのIPアドレスが割当たっているか分かりづらくなる
IPアドレスをデバイスの使用ユーザや機器と紐づけてリストで管理している場合、IPアドレスが適当に割当たってしまうため完成図書と一致しなくなってしまう場合があります。
そうなると、故障などでデバイスを交換する時に完成図書上では割り当て可能なIPアドレスでも使用できなくなってしまう可能性があるのです。
パソコンのIPアドレスが変わるのまとめ
今回はパソコンのIPアドレスが変わってしまう理由とメリット・デメリットについてお伝えしました。
自動的に割当たられるという便利な反面、管理が面倒になるという裏と表があります。
ですが現在は自動的に割り当てを行う設定の方が多いですし、家庭であれば自動で割り当てるメリットの方が大きいと思います。