iPhoneは使っていると熱くなることがありその原因がハッキリしていれば安心もできますが、不明なままだとウイルスが原因ではないか、と疑ってしまいたくもなります。
そこでiPhoeが熱くなる原因でウイルスの可能性があるかどうかについてお伝えします。
iPhoneが熱くなる原因でウイルスの可能性はあるのか?
普通のiOSでもウイルスに感染しないことはありませんが、iOSはセキュリティが強くかけられているため確率的にはかなり低いのが実情です。
しかし脱獄しているiOSが動いているiPhoneに関してはウイルスに感染する可能性があり、感染してしまった場合にはその影響により余計な処理が増えたり余分な通信が増えたりすることがあるためiPhone自体が熱を持つことがあります。
一般的にiPhoneに搭載されているiOSは、Androidと比較してセキュリティは強いと云われています。
これは必ずAppleのApp Storeからしかアプリのインストールをできないようにしているためです。
App Storeから配信されているアプリは、Appleの厳格な審査を通過したアプリしか公開できないようになっています。
もし公開前の審査で不正が疑われる処理のコードなどが見つかれば、修正を行うまでアプリをApp Storeで公開を行うことはできません。
また、iOS自体も仕様の殆どがブラックボックス化されているためアプリのインストールによるシステムの変更はできません。
このような点があるためiPhoneはセキュリティが強いと云われています。
筆者もiPhoneを10年近く使用していますが、一度たりともウイルスに感染したことはありません。
ただしこれは、普通にiPhoneを使っていて正規なiOSをインストールしている場合の話です。
専門的なことになりますが、iOSには脱獄(Jailbreak(ジェイルブレイクと読みます))という脆弱性を突いてiOS上の制限を取り払う方法があります。
この脱獄した端末は、AppleのApp Storeに公開されているアプリ以外にもCydiaというアプリストアからAppleが認めていないアプリをインストールできるようにしたり、アプリストアを経由しないでアプリのインストールが可能になります。
iOSというシステム上の制限を取り払うことで、自由度は上がる訳ですがそれと引き換えにセキュリティに対する安全性は損なわれるようになります。
iPhoneが熱くなる原因でウイルスがほとんど影響していないのが実情
前章でお伝えした通り、正規のiOSをインストールして普通にiPhoneを使っていればウイルスに感染することはほとんどないと云えます。
そのためウイルスによってiPhoneが熱くなるというのは可能性的にはかなり低いです。
ではiPhoneが熱くなる原因がウイルスでない場合の説明をします。
CPUによる発熱
iPhoneにはパソコンと同じようにCPUが搭載されています。
このCPUは、日本語で『中央演算処理装置』と云われておりその名の通りiPhoneにおける様々な処理を行っている部品です。
このCPUは高度で複雑な処理を行う場合に大量の電力を必要とするため、発熱してしまうという欠点があります。
iPhoneはAppleがCPUをはじめとしたハードウェアを含むデバイスの設計・製造から搭載されているiOSの開発までを一手に行っているため、OSがデバイスに最適化されておりCPUについても処理に対して低電力化に重きが置かれて開発が進められていると考えられます。
それにより、高負荷をかけてもあまり発熱しないようになっています。
ですがいくらそうであっても、やはり高画質のゲームアプリや動画編集アプリは高度で複雑な処理が掛かるためCPUに負荷がかかってしまい発熱してしまうのです。
通信による発熱
ゲームなどをやっていて大量にデータの送受信が発生する場合、通信モジュールに負荷がかかってしまい熱が発生する場合があります。
電話の場合もそうなのですが、iPhoneは電話とデータ通信を行っているときに搭載されている4Gや5G対応の通信モジュールと携帯キャリアの基地局が通信を行って初めて電話やデータ通信が行えるようになります。
これはWi-Fiを使ってデータ通信を行っているときも一緒で、この場合はiPhoneに搭載されているWi-Fi用通信モジュールとWi-Fiルータが通信を行ってデータ通信を行っています。
そのため大量のデータを送受信する場合は通信モジュールが高負荷状態となってしまいその影響で熱が発生することがあります。
充電・放電による発熱
iPhoneには現在最も高性能とされるリチウムイオンバッテリーが搭載されています。
このバッテリーはハイブリット車や電気自動車に搭載されるほど高性能なバッテリーです。
長寿命・大容量・瞬発力と性能が良いため、iPhoneに搭載されるバッテリーとしてはピッタリです。
ですが、欠点としては温度変化に弱いという面もあります。
そんなリチウムイオンバッテリーですが、充放電を繰り返している高負荷状態の時には熱を持つことがあります。
よくありがちの例として、iPhoneで高画質な通信ゲームアプリを充電しながら行う場合です。
これはCPU、通信モジュールが常に高負荷の状態にあるため大量の電力を必要としているのでバッテリーは充電しながら放電すると云う状態になります。
この状態になってしまうと、バッテリーに負荷がかかりその影響で発熱してしまいます。
試しにそのようなゲームをやってアプリを終了した直後は熱を感じることがあります。
ですが、しばらくすると冷めてしまいます。
これはゲームアプリの処理やデータ通信でiPhoneが大量に電力を必要としていた状態から普通の状態に落ち着いたということで、終了直後から徐々に最低限の電力しか使用しなくなりそのためバッテリーにも負荷がかからなくなるためです。
また電波の悪い環境では、通信モジュールが通信を行うために電波探知を行うた通常よりも多くの電力を消費します。
それによってバッテリーに負荷がかかって熱を感じることもあります。
iPhoneが熱くなる原因でウイルスの可能性があるかどうかについてのまとめ
今回はiPhoneがウイルス感染することによって熱くなることがあるかどうかについてお伝えしました。
先ほどもお伝えした通り、私もiPhoneを10年ほど使用していますがウイルスに感染したことは一度もありませんし、もちろんそれによって熱が発生したこともありません。
またiPhoneに搭載されているiOSは脱獄をしていない環境であれば、ウイルスに感染してしまう可能性は限りなく低い確率です。
そのためウイルスによる発熱は殆どないと考えてよいかもしれません。
それよりもiPhoneは他の原因で熱くなることは考えられます。
どうしても通常と違うことが起きてしまうとウイルスを疑ってしまいますが、それよりも他のことに原因があると思われます。
もし心配であればAppleサポートに問い合わせることをオススメします。
→Appleサポート